金融クライシスを引き起こしたのは「非線形」
危機回避のために「非線形複雑経済学」を推進せよ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20080925/171571/
思っていたことはほとんど宮田先生が代弁してくださったが、若干の補足。
現在の経済学は、均衡理論が中心となっている。
市場価格は需要と供給の均衡状態で決まる、といった具合に。
しかしながら、ここ最近の経済状態を見ると、均衡状態なんてあったもんじゃない、
むしろ、経済はダイナミカルに動くものだと感じさせてくれる。
これを理系の言葉で言えば、
- ダイナミカル・システム
- 時変系
まず、ダイナミカルシステムであることとは、今説明したように、状態が時々刻々と変化していくこと。
このような現象は物理学の分野では、ニュートンが運動方程式を作った17世紀から定式化されている。
しかし、経済学では未だに静的状態を扱うのが基本になっているし、ダイナミクスを考える研究も
まだまだといった所だろう。
次に、時変系であることの例は、今回の金融ショックのように、システムの構造それ自体が時々刻々
変化していくことにある。このような現象は、モデル化することは非常に難しく、数学や工学の分野でも
最先端の研究になるだろう。
しかしながら、このようなシステムを取り扱う基本的な道具は、既に様々な数学・工学分野で
固められてきており、今後は経済学への応用を期待したいところである。
そうしていつか、経済全体をコンピュータでシミュレーションし、バブルや金融恐慌を事前に察知
できるようになり、そのためのコントロールの方法が見つかるようになることを願ってみたい。

0 件のコメント:
コメントを投稿