2008年の日本は、ネットブックとスマートフォンがシェアを拡大した年でした。この異なった起源を持つ2つのデバイスの誕生は、ある1つの方向性を求めているように思います。
まず、ネットブックは従来のモバイルPCを更に小型化・軽量化し、PCの機能を削ってでもモバイルに特化したPCとなりました。Let's Noteシリーズに代表される従来のモバイルPCは、持ち運びできるフルスペックのPCとして非常に便利でしたが、カバンに入れて自由に持ち運ぶとなると面倒でした。ちょっと出かけるときに、携帯電話のように気軽に持ち運ぶ、というスタイルでは無かったのです。ネットブックではその点が進化し、機能の充実よりも持ち運びの容易さを重視することで、カバンに入れて気軽に持ち運べるスタイルを可能にしてくれました。
つまりネットブックは、モバイルPCの携帯性を更に高めてくれました。
これに対し、スマートフォンは携帯電話の機能を拡充し、インターフェースを改良し、モバイル性を失わせること無く、PCのような多機能性を実現しました。スマートフォンの際立った特徴は、通常のブラウザが組み込まれているとことでしょう(携帯電話のフルブラウザはJavascriptが実装されていないので、完全なブラウザとは言えません)。これにより、スマートフォンのインターネット環境は、モバイルPCを持ち運んでいる場合と遜色ないレベルにまで高められました。
つまりスマートフォンは、携帯電話の機能性を更に高めてくれました。
さて、この2つの進化を見ると1つの収束点が見えてきます。それは
- インターネットに常時接続された
- 携帯性のある(欲を言えばポケットに入る)
- PCと同等の機能を持つデバイス
この3つの性質を持ったデバイスがどのような形になるかは想像できませんが、もし出てきたとすれば、革命的なデバイスになるかもしれません。そして、そのようなデバイスが普及した場合、その上部レイヤーに構築されるサービスは我々の生活をもう一段階進化させてくれる可能性を秘めています。
それは長年言われ続けてきた「ユビキタス」の匂いがしなくないと感じています。
それを持って「真のモバイル」が実現すると予想しています。
----reference----
- (2008年7月11日) 携帯デバイスを考える
